今週のお題「印象に残っている新人」は入社一年目で600万円のベンツを買った男の話です
今週のお題「印象に残っている新人」
今日はいろんな会社で入社式が行われてるんですかね。なつかしい。
新社会人のみなさんおめでとうございます。
さて、お題の「印象に残っている新人」というか、同期の話です。
自分は大学を卒業して某ハウスメーカーの営業に採用され働き始めました。
一年目の新卒社員ってのは営業のイロハもしらない、クソのやくにもたたない、ぼんくらなワケです。
毎日失敗の連続で「えっ人ってこんなに怒るの?」ってくらい怒られていました。
なんとか仕事を覚えるのが精いっぱい、営業としての成績を上げらるようになるにはとても時間がかかったと記憶してます。
そんな時、入社半年後くらいに新卒1年目の社員を集めた研修の際、当時のエリア本部長みたいな人が
「〇〇支店の△△君は、600万円のベンツをローンを組んで買ったそうだ。
自分にプレッシャーをかけて、絶対に受注を上げるという意気込みを感じる。」
すげーヤツだな。
と思ったが正直な感想です。
確かに月々のローンの支払いをするために絶対に歩合で給料を稼がなければいけない。仕事を覚えるのが精一杯だった僕には到底真似できない行動でした。
△△君は入社前の研修でも社内で一目置かれている存在で、大学生には見えない大人びた表情と落ち着きを兼ね備え、ビジネスマナー、コミュニケーション能力とも申し分ない人でした。
ただ、なんとなく高飛車な感じが鼻についたのと、あまりにもみんなにキャッキャされているもんだから、僕は「こいつとは仲良くなれねえな」と思い話をする機会もありませんでした。
新卒一年目も終わりに近づいてきた時です。
毎日毎日、怒られる日々は変わりませんでしたが、周りの人の支えもあり、なんとか営業として成績を残せるようになってきました。
ああ仕事って面白いかもと思え始めた矢先、
仲の良い同期から連絡が
「△△くん、辞めたらしいよ。」
ええっーーーーー!!!
はっきりとした理由はわからないですが、どうやら成績が伴わず上司からの叱責に次ぐ叱責。
晩年はずいぶんどんよりしていたようでした。(関係者筋)
あれから6~7年以上たっていますが、彼が買ったベンツは今どこを走っているのでしょうか。
いまでも△△くんが乗り回しているとしたら、一杯飲みにでも行きたいなと思う、30歳手前のぼんくら独身男の僕なのでした。
おわり
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